歯周病
歯周病の現状と原因

日本人の成人が歯を失う理由の一位は、歯周病です。
また、あまり知らせていませんが歯周病は歯を失うだけでなく顎の骨が溶けていくという恐ろしさもあります。顎の骨が溶けると入れ歯の安定が悪くなるなど、歯が抜けた後の口腔内の環境にも悪影響を及ぼします。
歯周病は自覚がなくても、静かに進行する点にも注意が必要です。進み方は非常に遅く、また初期には痛みも違和感もほとんどないために、自分では気付かないことがほとんどです。食習慣の変化により、今では大人だけではなく、子供の中にも広がっていると言われる歯周病。どんなふうに進行するのでしょうか?
静かに進む歯周病
歯ぐきや歯槽骨などを合わせて歯周組織と呼びます。歯周病は、歯ぐきと歯の間に歯垢が溜まり、やがて歯石となり、歯周ポケットを形成することで歯周組織に炎症を起こすのです。この歯周ポケットがどんどん深くなっていくと、歯がぐらつき始めます。ブラッシングで出血する、歯ぐきが腫れる、膿が出るなどの症状が見られれば、すでにかなり歯周病が進行しているかもしれません。
また、歯周病菌は口から全身に回り、さまざまな内臓疾患を誘発したり、妊娠中の胎児への悪影響を与えたりするなどの可能性が指摘されています。この意味でも、一日も早く、的確な治療をする必要があるのです。
歯周病の原因

歯周病を引き起こす因子の一つが、虫歯と同じ歯垢であることはあまり知られていないようです。食べた後に歯磨きをしないと、時間がたつと歯垢ができ、さらにブラッシングでこれを取りきれないと、やがて歯石に変化します。こうなると、もう歯ブラシでは取れません。歯石は固く、細菌が入り込みやすい構造になっていて、歯周病菌の温床となります。
歯周病を悪化させてしまうと、やがて炎症はあごの骨にも悪影響を及ぼします。どんなによい入れ歯を入れたとしても、あごが痛くてきちんと噛めないなどということも実際に起こっています。こうなる前に、歯周病にならない、悪化させないことがとても重要なのです。
歯周病の進行
歯周病は初期から最終段階まで、3つの段階に分けられます。
| 軽度歯周炎
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歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできた隙間)はおよそ3~5mmです。歯ぐきの腫れが感じられるようになるとすでに菌は歯周組織に入り込んで歯根膜や歯槽骨にも侵入しています。すると歯周ポケットはさらに深くなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。 |
| 中等度歯周炎
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歯周ポケットがおよそ4~7mmになります。菌による炎症はさらに進み、歯槽骨が歯根の長さの半分程度まで冒され、もう歯を支えていられません。歯のぐらつきを感じるようになり、これによってますます歯周ポケットが深くなってしまいます。 |
| 重度歯周炎
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歯周ポケットが6mm以上の深さになります。すでに歯槽骨は原型をとどめておらず、歯がぐらぐらになり、ちょっとしたことで出血し、抜けてしまいます。 |








